キューバ夫婦旅11 ~キューバの醍醐味~

5月6~8日 旅に出て232~234日目

オッラー

キューバ滞在の醍醐味は、カサパティクラルに宿泊することではないでしょうか。
カサパティクラルについて詳しくはこちら

食事が含まれている所もあれば、無い場合もあります。
交渉次第!

ある日の夕食。
豆スープ・サラダ・ポーク
豆スープや煮豆、私も夫も苦手ですが、出されたものは残しませんっ。
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カサパティクラルのオーナーと一緒に食事をすることってあまりないと思いますが、マタンサスのカサパティクラルではオーナー夫妻と一緒に食事をすることになりました。
ラッキーなことに、夫婦は英語が少し出来ました。
他のスペイン語圏に比べてキューバ人は英語が出来る率が高い様に思います。
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※ドイツ在住のオーナーの友人が遊びに来ました。


一緒に食事をしなくても、キューバ人が住む家がどんな感じなのか覗けるし、このカサパティクラル制度はとっても良いと思います。
一般旅行者が海外のローカルのお宅に安全な方法で宿泊出来る機会ってなかなかないもん。
一般家庭のお宅に宿泊することによって、よりその国のことをスキになれる気がする。情も入るしね。
世界中にあれば良いのになー。
よもやの事態が発生し、リゾートホテルに宿泊することも、観光地へ行くことも不可能になったけど、その分キューバ人と接する滞在になって逆に良かった!

主にキューバのことについて語ったのですが、民主主義国で生まれ育った私には驚くことが多く、日が変わるまで毎晩4人で語り、飲みました。
(他の日記にもキューバの内情を書いてますが、ここや他のカサパティクラルの家族から聞いたことなどです。)


キューバを愛してやまない奥さんは「生きてく上で必要なのは医療と教育。それがタダだなんてキューバは本当に素晴らしいでしょ?」と。

キューバは、診察代はもちろん手術費や出産費も基本的に無料。
お薬代は自腹になるけど、ビックリするほど安いそう!!
けど、難点もあって安いだけに薬漬けになっちゃう人もいるんだとか…。
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※タバコにチェ!
アルゼンチン人のチェは医者でもあります。


で、医者と教師の月給はというと、、、

教師の月給約CUP300(¥1,200)
医者の月給約CUP800(¥3,200)

聞き間違えたわけでも、書き間違えてるわけでもありません。
キューバには二つの通貨がありますが、通貨を間違えてる訳でもありません。
(ちなみに他の途上国の教師は7,000円、医者は30,000円くらい。インドやタイやブラジルなどの新興国の話ではありません。後発開発途上国の話です。)
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※キューバの通貨にもチェ!


他の途上国の教師も医者も充分なお給料ではないので副業をします。
仕事が終わった後、教師は自宅で塾を開いたり、医者はクリニックを開きます。
もちろんキューバの教師や医者も副業をしてます。

どこの国でもそうだと思いますが、医者になることはステイタスです。
そして、キューバの場合は、医者になると色々な特典がつきます。
一番大きな特典は海外に行ける機会が増えることではないでしょうか。
一般キューバ人は海外に行く事を制限されています。(まあそれは他の途上国も行けない人の方が多いけど。)

中南米諸国の中では医療先進国のキューバ。
医者を途上国に派遣し、援助しています。
派遣中のお給料が良いのはもちろん、残されてる家族にも月々支払われるそうです。
キューバでは手に入らない電化製品や衣類を輸送できたり、車を買う権利までもらえます。

実際2カ国目の駐在国では、キューバ政府の支援の一環で、医者が大勢派遣されていました。
ただ、そのうち数名が隣国の国境を越えて亡命した為、大問題になっていましたが…。

これだけメリットがあるとみんな派遣されたくてしょうがないっ!
途上国でお決まりの賄賂を払ったり、コネを使って派遣制度を手に入れる人たちも中にはいるそうです。

医者が亡命するなんて異常ですよね…。
亡命したら自国から永久追放されてもおかしくありません。
日本人には考えられない程、家族との絆が強い途上国。
亡命後、残された家族がどうなっちゃうのかはわかりませんが、そこまでして亡命するってすごい決断ですよね。。

キューバは医者の数が多いと言われてますが、国内では医師不足状態。
なぜなら、みんな派遣制度で海外へ行きたがるから。

ちなみに、人口1,000人当たりの医師数は、キューバは6.4人、日本は2.2人。
世界的にキューバは1位、日本は35位。

実際多くのキューバ人、特に若者はキューバから出たいと思っているそうです…。
観光業に力を入れ、他所の国からたくさんの観光客がやって来るキューバ。
他所の国の人たちは海外に行け、キレイな身なりをし、自分たちには手に入らないものを持っている。
そんな姿見たり、お給料が極端に少ないと、自分たちも他所の国の人たちと同じ様にしたくなっちゃうよね…。
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※壁にもチェ!


お給料は極端に少ないけれど配給制度があります。
お米・お豆・お砂糖・お塩など家族分が格安で配給されます。
が、もちろん満足いくほどは配給してもらえません。

最低限の生活は保障されてるし、キューバ国内でごく一般的な生活をすれば少ないお給料だけで生きていけるかもしれません。
でも、物価の違う海外に行くことは不可能だし、娯楽もオシャレすることもムリ。
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※バッグに印刷されるチェ。


教育費も無料で、成績の良い子は大学も無料で行くことができます。
制服、ノートや鉛筆まで支給されるそうです。
が、他の途上国と同じく、教科書はお古。前の学年が使った分を何年も使い回します。
日本の様に自分のモノになる教科書を与えられる国って世界にどれだけあるんでしょうね…。
新しい学年になって、前の学年の教科書を読み返すことなんてほぼ無いんだから、日本も使い回しにすれば良いのに…。
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※なんとー!!学生の制服にはチェのサイン!!


キューバでは子どもが働くことはありえません。
実際キューバに半月滞在しましたが、子どもが働いてる姿を一度も見ませんでした。
また、物乞いは何度か遭遇するだけで、ほぼいませんでした。
でも、破れたTシャツ、破れたパンツ、穴の開いたバッグ、穴の開いた靴。
繕って着てる人が異様に多かったです。
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※Tシャツにもチェ!


一般キューバ人はまだまだインターネットができません。
法的に可能なのは政府関係者やジャーナリスト、一部の富裕層のみ。
でも、私たちが宿泊したカサパティクラル6軒中、5軒にパソコンがありました。
みんな、あの手この手を使ってインターネットに接続しているようです。

ハバナのカサパティクラルでインターネットの金額を聞いてみると、一月30時間でCUC60(¥6,600)とのこと。
まさに破格の値段!!
ジャーナリストの友人がいるので、彼から一部譲ってもらってるそうな。
自由が無くても、何らかの方法でこうやって抜け道を見つけます。ブラックマーケットもあるんだそうな。
(ちなみに国営ホテルにインターネットがありますが、1時間5CUC(¥550)でした)
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※公園の壁にもチェ!


食事後、オーナーが一瞬いなくなりました。
私:「どこに行ってたの?」
オーナー:「息子の部活(ウィンドサーフィン部)で必要なモノを買いに行ってたんだ。」
私:「こんな時間にお店開いてないでしょ?」
オーナー:「キューバには新品も入ってこないし、新品を買えるお金もないから、もちろんブラックマーケットさ!」

この様に、キューバではブラックマーケット無しではもう社会が回らないそう。
みんないろんな(悪)知恵を絞ったり、コネを利用したり、賄賂を払って、快適な生活を求めています。
そして、政府はこのブラックマーケットをある意味容認してるそう…。

キューバ、本当に興味深くてまた行きたい!と思える国でした。
が、やはりお金をちょろまかそうとする人がほんとーーーーーに多かった!!
少ないお給料、頑張ってもどうしようもないような状況なので、気持ちはわかります。
誰も好んで、お金をちょろまかしたり、インチキしたり、医者や野球選手が亡命なんてしないと思います。
生きるため、より良い生活を送るために精一杯。

一般庶民をこういう現状に押しやってる社会主義制度。
みんな平等で助け合うことがモットーなので、超貧困層が発生しにくいのはメリット。
ただ、ホテルも銀行もバス会社も何もかも国営。競争がないので適当に働く人ばかりだし、経済も活性化しません。

チェゲバラが理想とした国は今の時代にはあってないのでしょうか。
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※お水のタンクにもチェ!


キューバのヒーロー、チェゲバラ。
これだけチェの写真を入れたら、この日記を読まれた方にも、頭のどこかにチェの記憶が残ったことと思います。

キューバ国内、本当に至る所に彼のグッズがありました。
チェグッズを多用することによって、あるイミ洗脳させてる部分はあるのではないでしょうか。
でも、今となってはチェが実際何をした人なのか、現在どういう影響を及ぼしてるのか、よく分かってないキューバ人が多いそうです…。


キューバの醍醐味カサパティクラルは、キューバで初めて競争心を芽生えさせた商売なのではないでしょうか?
本当にどこのオーナーも働きっぷりが良かった!

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Author:R
5カ国目(夫は6カ国目)の駐在生活中。

これまでの駐在先は、(アフリカ)→アジア→アジア→アフリカ→アジア→アジア。
諸事情により、駐在国名や地名や店名などは敢えて伏せてます。

万一このブログを見つけてしまった友人・知人の皆様、ご一報を!笑

趣味は旅。過去の旅日記も追加していきたいと思います。

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